耐熱鋼鋳造の熱処理プロセス

耐熱鋼鋳造の熱処理プロセス
耐熱鋼鋳造は冶金、建材、電力などの業界で広く応用されており、例えば圧延機のガイド板、回転窯の窯口保護板、ヒマシ冷却機の一、二室ヒマシ板、火力発電所の噴炭ノズルなどがある。
これらの部品はいずれも高温で作業され、動作温度は1000〜1300℃の間であり、それらは高温酸化、腐食を受けるだけでなく、高温で赤熱材料輸送の運動摩耗を受ける必要があり、動作条件は非常に劣悪である。
材料選択と製品の品質が少しずれていると、使用中に早期失効現象が発生し、ユーザーに損失を与えることになります。

クリーニング：
1.ワーク及び治具は熱処理前に油汚れ、残塩、ペンキなどの異物を除去しなければならない
2.真空炉で使用する治具は、予めワークに要求される真空度を下回らないように脱気浄化処理を行う
炉詰め：
1.熱処理中に変形しやすいワークは、専用治具上で加熱する
2.ワークピースは有効加熱ゾーン内に置くべきである。
予熱：
1.形状が複雑で断面が急激に変化し、有効厚さが大きいワークについては、予熱を行う
2.予熱の方法は：一次予熱は800ºC、二次予熱は500 ~ 550ºCと850ºCであり、一次予熱の昇温速度は制限すべきである
加熱：
1.溝の不通穴があるワーク、鋳物と溶接部品及び加工成形されたステンレスワークは、一般的に塩浴炉で加熱するのは好ましくない
2.ワーク加熱には十分な保温時間が必要であり、
1.マルテンサイトステンレス鋼耐熱鋼空冷時は、乾燥場所に散布すること
2.マルテンサイトステンレス鋼と耐熱鋼を室温まで急冷した後、洗浄、深冷処理、焼戻しを行うことができる
3.ワークの焼入れ後は直ちに焼戻しを行うべきで、時間間隔は一般的に4 hを超えるべきでなく、ワークに使用する鋼材の炭素含有量（炭素の質量点数）は比較的に低く、ワークの形状は簡単で、16 hを超えてはならない
4.マルテンサイトステンレス鋼と耐熱鋼からなる溶接アセンブリであって、溶接とその後の熱処理の間の時間間隔は4 hを超えてはならない
清掃：1.ワークの要求と表面状況に基づいてアルカリ洗浄、水溶性洗浄剤、塩素溶剤ブラスト、ショットブラストなどの方法を用いて清掃する2.一般的に酸洗浄の方法を用いずに清掃補正を行う：ワークは静荷重を用いて矯正し、一般的に局所的に叩くべきではない。矯正後は元の焼戻し温度より低い温度で応力除去焼鈍を行うべきである。形状が複雑であるか、寸法が厳密であることが要求され、矯正後、焼戻し時に定形治具を用いて焼戻しと結合して矯正を行う。オーステナイトステンレス鋼ワーク、補正後300ºC以下で脱応力処理を行った。